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Channel: いつみくんの日々
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ADVANタイヤを試す。

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クラウンが今年の7月で登録から丸20年となりました。

ちょうど23万kmも撮影できました。
20年23万km、クルマの寿命ってどう決めるのでしょうか。
部品が出る限り、費用を投入すれば乗り続けることが出来そう。
厳しいことになりますが、オーナーの経済力が寿命を決めると言っても過言ではないですよね。
果たしていつまで維持できるのか、ちょこちょこ直したいとこは出てきてます。
17系クラウンは旧車になりつつあるクルマですが、未だ現存率が高いです。
それだけ手放さずに乗られている方が多いクルマでもあります。
 
本題に入ります。

日本を代表するタイヤのブランドとも言える、ヨコハマタイヤの「ADVAN」を履いてみました。

スポーツタイプではなく、コンフォートタイプの「ADVAN dB V552」という銘柄です。

程度の良い中古品がお安く手に入ったので、憧れのADVANタイヤを試してみます。

 

YOKOHAMA ADVAN dB V552。

2019年製造の8分山のが手の届く値段で出品されていたので衝動買い。

ブリヂストン「REGNO」やダンロップ「VEURO」と競合する高級タイヤです。

サイズは205/65R15で純正サイズでございます。このサイズを履くのはこれが初めてだったり。

今までは1サイズ小さい195/65R15ばかりでした。(ロイヤルエクストラのみ195が純正指定)

 

高級タイヤだけあってサイドのデザインもカッコいい。

 

組み合わせるホイールは15系クラウンハードトップの純正です。

同じデザインのポリッシュ仕上げのを持ってますが、通常のシルバー塗装仕上げをゲット。

洗いにくいけど、これこそクラウンのホイールという人も多いかも。

かなり汚かったですが、禁断のサンポールで洗浄。固着していた汚れが取れました。

ホイール用洗剤のパープルマジックとか全然効きませんでした。残念ながら洗浄中の写真はありません。

 

15系クラウンのホイールは後継の17系とのマッチングもバッチリ。

ホイールサイズも15×6.5JJ OFFSET+50と全く同じです。

他のトヨタ車にも流用しやすいですね。王冠エンブレムが気にならなければですが。

ノア、ヴォクシー、オーリスとかにも適合します。

 

この時の空気圧は250kPaまで上昇していましたが、結構潰れているのが気になります。

ブリヂストンのブリザックVRXもこんな感じでした。たわむことで快適性を生み出しているのか。

 

トレッドパターン。中古とはいえまだまだ戦えそう。

素人には分からないけど、計算されつくされた技術の結晶なんでしょうね。

ヨコハマ史上最高の静粛性を実現しているようです。

タイヤの性能ラベリングでは低燃費性能「A」、ウエット性能は最高ランクの「a」となってます。

 

純正ホイールに装着したブリヂストン「エコピア NH100」205/60R16との比較になります

タイヤサイズが微妙に異なる点、エコピアは新品購入なので参考程度でお願いします。

 

最初に履いてみて、正直なところ「こんなもん??」と思いました。すみません。

通勤路など低速で普通に走ってる分には特別なプレミアム感が感じられないのが・・・

路面の凹凸も当たり前に拾いますし、ロードノイズも若干静かかも?ってレベル。

プレミアムグレードとは言え中古タイヤなので本来の性能は発揮出来ていないのかも。

 

その後空気圧なども調整してみたりと試行錯誤。

クラウンの規定空気圧は205/65R15タイヤ装着時で190kPaと低めなのです。

とりあえず最初は240kPaから始めて調整していきました。

個人的に190kPaは低すぎるような気がしていて、最終的に200kPaに合わせてみると相性が良かったです。

ちなみに16インチだと近いサイズの215/55R16タイヤ装着時で230kPaが規定になっています。

なのでエコピアを履いていた時の空気圧は230kPaだったと記憶しています

※空気圧調整はいずれも早朝の冷間時に行っています。昼間の気温になると約15kPa程上昇します。

 

そんなこんなで3週間くらい履いてみて良さが分かってきました。

中古タイヤなのが故にスタッドレスのような“慣らし”が必要だったのかも知れません。

初めて明確な違いが分かったのは時速80km以上の高速走行時。明らかにクルマが安定しています。

よく言われる、路面に吸い付く感覚がありますね。

うるさいと思ってたロードノイズも高速域ではより静かに感じますし、走りに“しなやかさ”があります。

こればかりは文面にするのが難しいですが、高級タイヤならではの感覚なのでしょう。

次第に街乗りの低速でも路面の凹凸を吸収しているような“しなやかさ”を感じるようになりました。

空気圧は前記の通り200kPaと近年のクルマと比べると低圧です。

そうなるとコーナリング性能が悪くなる?と思っていましたが、コーナーでもしっかり粘ってくれる感覚があります。

このクラスのタイヤは大型セダンをターゲットにしている思われるので剛性もしっかりしています。

ブリザックVRXを履いているときはコーナーでのコシの無さが気になり空気圧を260kPaにしていました。

車重やパワーにタイヤが負ける感覚といいますか、特に山道のコーナーで差が出ます。

タイヤの慣らし以外にも自分の慣れもあると思います。それでも当初よりも快適性はアップしてますね。

 

・ウエット性能について。

エコピアのウエット性能はADVAN dBより一つ下の「b」と表記されています。

それでも大雨での排水性には不満はありませんでしたし、深い水たまりが多い田舎道でもしっかりグリップしていました。

それよりもワンランク上の「a」と表記されているADVANはどうでしょう。

個人的な感想はエコピアより若干下がるように感じます。

同じ条件で比較出来る訳ではないので一概には言えませんが、

田舎道での深い水たまりが連続するとハンドルを伝ってくる抵抗が大きく感じます。

エコピアのウエット性能は文句なしです。大雨での高速走行はエコピアですね。笑

まあ新品と中古の違いもありますので、残溝の深さも同等ではありません。

ウエット路面での静かさはADVANです。今まで履いたタイヤの中で明らかに水切り音が小さいです。

 

簡単にまとめると、

エコピアのような一般的なグレードのタイヤは安全に走れる性能と耐久性を両立した消耗品。

対しADVANは安定した走りや操縦性、快適性を向上させる嗜好品。

普通に走る分にはエコピアで十分です。エコタイヤとは言ってもグリップ力は確保されてます。

 

98年の「ASPEC dB」から始まり、現在まで脈々と受け継がれているブランド。

現在はADVANシリーズですが、80年代に登場したASPEC系統の子孫なのかも知れません。

キャッチコピーの「A Good Blend of Comfort and Parformance.」の文言がしっくりくるタイヤです。快適性と走りの両立。

しなやかな走りでありながらもコーナリングでは安心して楽しく走り抜ける。

名曲、ドラマティック・レインを聴きながら雨のハイウェイを走りたい。

 

大型車を除き、ミニバン、SUV、トールボーイ軽自動車ばかりの峠道では

ADVAN dBを履いた20年落ちの17クラウンでも十分アドバンテージを感じます。

一昔前よりもセダンやクーペが減ったことで、走行ペースも下がっているのでは。

最初は大したことないと思ったが、走れば走るほどに、良さが伝わってくるコンフォート・タイヤです。

ようやく車格に見合ったタイヤを履かせることが出来たと思います。

カーマニアなら最初に目が行くのはホイールよりもタイヤです。

ギラギラ大径ホイールに中華タイヤでは・・・

欲を言えば次は新品で買いたいですね~。

 


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