パナソニックのCDラジカセ、RX-ED50です。
1999年発売。
バブルラジカセではありませんが、それに準ずる装備、機能を持ったラジカセです。
後にマイナーチェンジ版の「ED57」が登場したりと、ロングランなモデルです。
操作キーは上面に集まっています。日本語表示。
ジョグダイヤルも付いているので、操作性も良好。
Wカセットデッキはオートリバース、メタル再生、9曲TPS搭載とバブカセ終了後としてはかなり充実しています。
RX-ED系のメカはかつてのDT系と比べると使い勝手が悪くベルトが劣化しやすいように思います。
この個体は幸い大丈夫です。
ED系のメカは使い勝手にクセがあるというか、Wデッキを同時に操作することが出来ない弱点があります。
片方のデッキが再生中だと、もう片方のデッキはテープを取り出すことすら出来ません。
再生中に空いてる片方のデッキで違うテープを巻き戻しておこうとか、
Wデッキをフルに使いたい人には気の利かないラジカセだと思います。
ブルー色バックライト付きのディスプレイ。
CD再生中です。必要十分な情報しか表示しません。パナソニックとしては標準的ですね。
カセットテープ再生中。
テープカウンターが表示されます。デッキセレクトやリバースモードなどちょっと賑やかに。
スピーカーは8cmフルレンジ。
最大出力は20Wとバブルラジカセ並みのハイパワーが特徴です。
サイドにバスレフポートが見えますね。
音はこれといった特徴がありません。バランス重視な感じで低音は弱めです。
音質モードはHEAVY、CLEAR、SOFT、VOCALの4種類。パナソニックでは定番のアレです。
さらにサラウンドがON/OFF出来ます。
端子類は充実しており、
AUX IN、LINE OUT、光デジタル出力と異例の豪華さ。
MD/AUXと表記されているのが時代を感じさせます・・・
ポータブルMDとの親和性を考慮しての光出力やアナログ出力を装備しているのでしょう。
ヘッドホン端子は反対側にあります。
消費電力26W、2002年製。
そうそう、後継の「ED57」も持っていまして、比べてみたかったんです。
上のRX-ED57は2010年製の新品購入です。
同じデザインだからって重ねるな!
基本的に同じラジカセです。ED50のマイナーチェンジ版と思ってよいでしょう。
違いは
・ボディカラー
ED50:ブルー調、ED57:グレー調
・バックライトの色
ED50:濃いめのブルー、ED57:ホワイト
・最大出力
ED50:20W、ED57:22W
・端子類
ED50:アナログ入出力と光デジタル出力、ED57:アナログ入力のみ
・AUX入力の表記
ED50:MD/AUX、ED57:AUX
・カセットデッキの表記
ED50:「DECK1 PLAYBACK・DECK2 REC/PLAY」、ED57:「デッキ1再生・デッキ2録音/再生」
こうして見比べるとED57になって若干のコストダウンと日本語表記の強化が分かりますね。
また、ED57ではCD-R/RWの表記があるため正式に対応しています。
音質的には大きな違いはありませんが、ED57の方が高音がキツイような。
ワンオーナーと中古の違いもありますし、個体差のレベルかも。
RX-ED系のカセットデッキの当たり外れがハッキリしてます。
ウチのED57は一度修理に出してますが、正直音質は良くないですしテープ速度も若干違うような気がします。
それに対しED50は音質もクリアーで速度も安定しています。こればかりは仕方ないのかな。
最後の本格的CDラジカセとして、高年式でもマトモなラジカセが欲しいという人にはこれ一択です。
ED57は実売1万6800円くらいだったと記憶してますが、後継機も無いため、生産終了後に高騰しました。
カセットデッキが弱いという点を除けば、バランスに優れた1台と思います。
似たようなデザインの「ED55」という機種が存在しますが、スペック的に別物っぽいのでお間違いなく。