ビクターのCDラジカセ、RC-X1です。
1993年発売。
ビクター最後の?大型上級CDラジカセです。
豪華なディスプレイとフルスペックなWカセットデッキを備えた実力派。
このラジカセ1番の特徴はコンポにも負けない、大型FLディスプレイ。
5バンドスペアナ、ミューティングカレンダー表示。これだけで満足出来ますね。
サウンドモードはBEAT POP CLEAR MILDの4種。
スペアナのレスポンスも良く、90年代の2DINカーステレオのような雰囲気。
見ての通り、テカテカ・ブラックフェイスなので映り込みが激しくて撮影が難しいのです。
カセットテープ再生時はTAPEと表示するだけでカウンターはありません。
CD操作キーや音量関係はディスプレイ周辺に集まってます。
LINE INボタンも正面にあるので便利。
右下の「SUPER BASS」が気になると思いますが、これをONにすると凄まじい重低音が出ます。
もちろん、常時ONにして楽しんでます。
CDフロントローディング。
スピーカー。
ペラペラの8cmフルレンジしか見えないので心配になりそうですが、
内部にウーファーが2つ搭載されています。
正面のダクトもしっかりと機能しており、比類なき重低音を実現。
これは重低音番長ですね。
下から見ると台座に乗っかっているようなデザイン。
ヘッドホン端子が面白い位置にありますね。
上部を見ていきます。
カセットデッキとその操作キーが集まっています。
ビクターの弱点としてタクトスイッチがバカになりやすい欠点があります。
この個体もまさしくそれで、CDは大丈夫なのに、カセットは全て誤作動しますw
メタル対応、Wリバース、DOLBY B NRとこの当時としてもハイスペックな機能を備えています。
ビクターの特徴としてカセットデッキの動作音が静かです。
RC-X750も静かでした。他社とは違うビクターの拘りなのでしょう。
「CDioss」ロゴと内蔵されているツインウーファーを表すイラストが書かれています。
横から見ると、奥行が大きいのが分かります。そして傷だらけ。
幅こそはコンパクトな気がしますが、高さと奥行で内部の容積を稼いでいます。
後ろ姿。
奥まった場所にあるLINE INとLINE OUTはステレオミニです。
CD OUTではなく、LINE OUTなのが嬉しい。
時計バックアップ用の単三電池×3本が入ります。
電池駆動は出来ません。
93年製。
そういえば、ラジカセの年式シールは93年以降のものしか見たことが無いような。
家電の基準や法律が変わったのか?
例えば電子レンジ等は1-6月期、7-12月期まで表記されていますね。
銘板。消費電力35W、日本製。
リモコン。(他機種用)
純正品があったと思うのですが、行方不明・・・
純正品は大型で全操作が可能で豪華なものが付属しています。
CDioss QW3とあるように、「RC-QW3」用のリモコンで代用中。
カセットデッキの操作は非対応ですが、その他は使えています。
RC-X1は2010年頃に1度購入しており、今回は2台目になります。
特徴はやはり、空間を揺るがすような重低音ですね。これはラジカセのレベルを超えています。
かつて「重低音がバクチクする」など重低音に拘っていたビクターの出した答えがRC-X1なのでしょう。
RC-X9(1987年)以来のFLディスプレイを採用し、見た目も賑やかな1台です。
気合いの入ったラジカセを出せるのもこれが最後かもしれない、
だから最強の重低音を実現させようと企画されたのかと思うほどです。
それでいて中高音のクリアさも両立しているので、トータルバランスで高音質を実現しています。
同時期には首振り搭載の「ZS-66」、マジカルコブラトップの「RX-DT75」など強力なライバルが存在します。
それらに比べギミック的に飛び道具のないRC-X1は一見地味な感じがしますが、
音質に拘ったマニア向けな機種と言えるかと思いました。圧倒的な重低音で選べばRC-X1一択ですね。