パナソニックのフォトフレームオーディオ、MW-7です。
2009年頃発売。2011年くらいまで販売していた記憶があります。
兄弟にiPodドック付きの「MW-10」もありました。
違いは画面のサイズではなくて、iPodドックの有無だけ。
液晶テレビのような外観ですが、音楽と写真がメインで映像ソースには非対応です。
今回は画像が多めになります。
CDを聴きたい場合は画面をカパッと開くとディスクドライブが出現します。
対応しているメディアは音楽CDとJPEGファイルのみ。
これでDVD再生が出来れば面白いのに・・・と思うのです。
自慢の9インチディスプレイはあくまでフォトフレームの再生用という割り切り。
CD再生中。
9インチの大画面で、これだけの情報量。
右に再生中情報、左にミュージックカレンダー。
画面のデカさを生かしたスペアナ表示とか、そういう発想は無かったのでしょうか。
左側にディスク情報、右にカレンダーといったことも出来ます。
カレンダーは全12種類から選べます。カレンダーのみ表示も可能。
フォトフレームとして。
これも前の使い回し画像ですが、Nintendo DSの画像を再生中。
通常モードで撮影した画像は左右に黒帯が出ます。
この状態でも音楽再生は可能。
カレンダーと画像の半々も可能。
表示しているのはカセットテープ「AXIA AU-I」の裏側の画像です。
これを眺めながら音楽再生。。。いい音に聴こえる気がする。
下部はサランネット張りのスピーカー
円形の台座に乗っているデザインが特徴的。
このスペースに搭載しているユニットは4cmとかなり小型。
パナソニックらしく竹繊維コーンスピーカーを採用。
背面バスレフ構造。最大出力10W。
上部に電源、CD開、表示モード、音量とキーが並びます。
CD開は単純に画面がツメで止まっているだけの物理ボタンで、
モータードライブで開閉するということではありません。
右側面には再生キー関連。
チューナーはアンテナ端子で外部アンテナ仕様です。これはコンポの仲間なのでしょう。
AMにも対応しているのはポイントが高い。
フタを開けるとSDカード、USB端子が。
USBも当時主流のmini Bタイプ。PSPとかのやつです。
本体にもフォトフレーム用に4GBの内蔵メモリーが搭載されています。
上位の「MW-10」はこのボコっと盛り上がった上部にiPodドックが付きます。
ヘッドホン端子やバスレフダクトも盛り込まれています。
外部入力はありません。
電源はDC12Vセンタープラス。
ACアダプター。ノートパソコン用くらいの大きさ。
リモコン。
この頃まではオーディオ機器も大判タイプの立派なリモコンが付属していたようです。
バブルラジカセの時代からリモコンに力を入れていたメーカーですね。
銘板。2009年製。
設定関連を見ていきましょう。
大画面を生かした見やすく詳細な設定画面。
音質設定。
プリセットイコライザーは松下でお馴染みの「アレ」です。
フラット、ヘビー、クリア、ソフト、ボーカルのアレ。
その他にバス・トレブルが-4~+4範囲で弄れます。
サラウンドとD.BASSは常時ONでないと物足りない感じ。
タイマーの設定が本格的。3系統あります。
ブレてしまってますが、曜日やオーディオ再生まで細かく設定出来ます。
画面設定は実際のフォトフレームモードの画像を見ながら設定可能。
リモコンにはディマーボタンも付いてます。
薄型コンポSC-HC39と一緒に。
入手時にも書きましたが、2008年~2010年頃のパナソニックは新しいジャンルに挑戦していた時期と思います。
売れ筋だったオールインワンのMDコンポが各社無くなり、自社製のD-snapも撤退。
薄型シリーズは成功したのか、登場から10年以上たった現在でもラインナップされています。
一方で、デジタルフォトフレームとコンポを一体化したMWシリーズは1世代で終了となりました。
液晶テレビを小型化したような見た目で、映像ソースに対応していないというのがチグハグな感じがします。
どうせなら当時流行りのワンセグチューナーやDVD再生にも対応していたらもっと売れたような。
あくまでフォトフレームとして展開したので、このような機能を付けなかったのだと思いますが、
9インチの画面と立派なスピーカーを備えているのだから勿体ないと思うのです。
値段は上がってしまいますが、それら映像ソースにも対応して
パーソナル・マルチメディア・システムとして展開すれば違う未来があった?
SDカードからの音楽再生も専用ソフトで取り込んだ音楽ファイルしか対応していないのが残念。
2009年発売なのでD-snap時代の名残なのだと思います。スマホも普及前なのでBluetooth機能も無し。
実質的に大画面の付いたCDラジオです。
音はこじんまりしていて、大音量は出ません。最大出力10Wですが、パワー感は並みです。
迫力は無いがまとまりのある音で、BGM感覚で楽しむには過不足ない音質でしょう。
前記のようにプリセットイコライザー以外にもバス・トレブルが自由に調整出来るため、
好みの音に近づけることが出来ます。
CD再生画面が地味なのでスペアナやレベルメーターのエフェクトが表示されたら面白いと思います。
発売当時は何だかヘンテコなコンポが出たなと気になっていた本機ですが、
実際使ってみても惜しいなと思うとこが多いです。
デジタルフォトフレーム自体も一瞬流行りましたが、そこにCDドライブを搭載するのは??と思います。
良く見ればコンパクトで場所も取らないので、卓上オーディオとして使うには最適な1台かも。
私の個体だけかも知れませんが、使わないでいると勝手に電源が入っていることがあります。
タイマーの設定でも無さそうですし、この機種特有の不具合なのでしょうか。
面倒くさいので使わない時はコンセントを抜いています。