ソニーのモノラルラジカセ、CFM-11です。
1981年発売。定価20,600円。
今までに無かった、縦長タイプのラジカセです。カラーは赤の他に銀色も存在するようです。
操作系は全て上部に集約されています。
シンプルかつ表記やツマミも大きいので直感的に操作出来ます。大きなCFM-11がいいですね。
カセットデッキは当時のモノラルラジカセとしては標準的なもの。キューレビュー付き。
チューニングスケールは曇ってます・・・いま話題のワイドFM対応です。
AMラジオ聞いているとワイドFMのCMがかなり流れます。
そこで「ワイドFM対応ラジオを特別価格で・・・」と流れるのですが、新しいラジオを買わないと聞けないものと勘違いさせようとしているようにしか思いません。
古くても108MHzまで対応しているワイドチューナーのラジオが多いのです。古くても諦めないでください。
尚、当地域ではワイドFMは放送されていませんw
電源、同調ランプ付き。左側のは内臓マイクです。
アンテナは格納式ながら結構伸びます。しかも360°方向に回転する優秀なアンテナ。
これを見て古いクルマに多い自動で出てくるアンテナを思い出した。昔家にあったブルーバードが自動アンテナだったな・・・
チューニングダイヤルは右側に。ボディから飛び出していない、デザイン重視の設計ですね。
左側にはマイク、イヤホーン、AC100Vが並んでます。
この電源コードが特殊で、小判型に見えますが、通常のものより一回り小さいのです。
70年代のソニー製ラジオ・ラジカセで使われていたものと思われます。
これはCF-1980に付いてきたもので対応していますが、これが断線したり紛失したりするともう手に入らないのでしょうか。
後ろ姿はラジカセ離れしている。
銘板はシールではなく金型で彫ってあるタイプ。
消費電力10W、MADE IN JAPAN。
内部を少し公開。
ネジは長いタイプで、長いドライバーが必要。この時代のラジカセには珍しいと思います。
カセットデッキはネジ1本で外れます。ベルトが生きているだと!
スピーカーは12cmで小型ラジカセとしては余裕の3.5W。
音質はやや高音寄りで、私としては珍しくTONEツマミを低音方向に振ってます。
ラジオカセットの全く新しいカタチ、これが音楽と付き合うこれからのスタイルです。
ベッドサイドでも、本棚に置いてもミュージカンはどんなシーンにも合いますね。
縦長のラジカセなんて当時としても前代未聞と思います。
79年に登場したサンヨーの「U4」は横長のステレオラジカセでした。それに対抗して?縦長のモノラルラジカセを開発したのでしょうか。詳細は不明です。
最大出力も3.5Wと大きく、アウトドアユースでも十分活躍出来そうですね。
同じデザインでステレオの「CFS-11P」も存在します。当然スピーカーは1つなので、ヘッドホンのみでステレオを楽しめるそうです。
80年代に入りステレオラジカセが一般的になりつつある中、かつてのように力の入ったモノラルラジカセが少なくなった時期と思います。
そんな中でひときわユニークなミュージカンは注目の1台でしょう。
マイナーチェンジ版の「MKII」を出しただけで当シリーズは終わってしまいましたが、今見ても斬新なラジカセですね。