この前、アンプを購入したと書きました。
やってきたブツはこちらになります。
超定番のエントリーモデル、DENON PMA-390REでございます。
2012年発売で、後継モデルが登場しているせいかかなり安かったです。
定価は52,000円(税抜)とエントリーモデルとしては結構高価な方になります。
対になるCDP、DCD-755REも同額。
1991年から続く、「デンオンの390」。その最新版を聞いてみたかった。
もう語りつくされている機種なので、簡単に見ていきましょう。
電源スイッチは押込み式ですが、スタンバイモードも備えリモコンでのON/OFFも可能。
ソースダイレクトはONにしても音の変化が分からないレベル。
OFFでもノイズが少なく、クリアーな印象。ラウドネスの効きは上手いな~と感心しますね。
以前の「A-D1」の場合ソースダイレクトONでは明らかに音質が向上するので、技術の進歩を感じました。
A-D1だとリレーの音がしますが、390REはリレー音が無く、すぐにダイレクトに切り替わります。
大型のボリュームツマミ。
モータードライブ式でリモコンからウィ~ンと動かせます。この辺はどのアンプも変わりないですね。
パット見豪華そうですが、ツマミはプラ製で操作感も軽い。8時くらいの位置ではツマミが擦れる感覚があります。
ロータリー式セレクター。選択しているソースがアンバーに光ります。
「NETWORK」という見慣れない入力がありますが、普通にLINE INと同じなので2台目のCDPを接続しています。
とりあえず、TM NETWORKの曲を聴く場合はNETWORKに接続したCDPで聴くことにします。
スピーカーAB切り替えもこちら。
裏側に行きます。
RCAジャックは全て金メッキされています。これにはびっくり。
エントリーモデルでもPRE OUTがあるのは拘りを感じますね。
カセットデッキはRECORDER端子に接続しますが、1系統しか無いんですね・・・
A-D1では2系統、それも3HEADデッキ用にモニター機能付きでした。
消費電力200W。発熱量はかなり少ないです。
サービスコンセントは非連動が3口で合計100Wまで。
アンプ裏のコンセントを使うのは論外というのが一般的ですが、私は全て使ってます。
コンセントの少ない部屋なので、サービスコンセントはフルに使いましょう。
中国でもマレイシアでもシンガポールでもなく
何とベトナム製です。
電源コードは太いものが使われていますが、脱着不可。
リモコン。
同社のCDPも操作可能なためか大きめ。
型番:RC-1173。
同じDENONのDCD-810(1988年)とセットで使ってます。
こんなことしてる奴、日本中探しても私くらいでしょう。
本当はDCD-755REとセットにしたいですが、両方買うだけの経済力はありません。
こうして見ると厚みがありますね。
CD by DENON DCD-810
動作品を2000円くらいで買ったものの、使用頻度が少なかったDCD-810、一発逆転でメインに昇格。
普及価格の398モデルですが、大して不満はありません。
何と!PMA-390REのリモコンで殆どの操作が出来ます!時代を超えた互換性・・・
ちなみにNETWORK端子に接続している2台目のCDPはマランツ「CD650」(1986年)です。
約7~8年使ったPioneer A-D1(2000年発売)と入れ替えてみました。
音を出した瞬間、方向性の違いがハッキリと分かりましたね。
明らかに低音が強い。これがDENONサウンドか。レビューで暖色系と書かれている理由が分かった。
低音あっさり目で高音がきらびやかに伸びるパイオニアとは全く違った音造りです。
これはこれで、しっかりと変化を感じられて満足ですね。パワー感が増しました。
小径で高音の強いウッドコーンスピーカーとの相性もバッチリです。
昔ながらのダイヤトーン「DS-25BMKII」ではA-D1の方が良かったかな?・・・と感じましたが、
聴いているうちに慣れてきました。A-D1では得られなかった、むっちりとした重低音の響きがいいですね。
両社方向性は全く違いますが、2000年登場で定価26,800円のA-D1もかなり健闘しています。
高域の広がりとワイドレンジ感はA-D1の方が上と思います。
「390RE」はまだ使い始めたばかりなので、エージングでも変わってくるでしょう。
昭和のCDプレーヤーと昭和のスピーカー、最新のアンプで組み合わせても普通にオーディオとして使えてしまうのです。
フォノ入力でレコードを再生してもノイズが無く、上記の暖色系サウンドと相まってレコードもバッチリですね。
DAC機能や無線機能を持たない古典的なプリメインアンプです。
後継の「PMA-600NE」が登場していますが、デジタル入力を備える代わりに
サービスコンセント無し、スピーカー端子は1系統と使い勝手の部分でコストダウンしているように見受けられます。(どちらも必須)
型番も最早「390」ですら無くなり、この「390RE」が最終型となるのでしょうか。
オートパワーオフが便利。
30分以上入力が無いと自動的にスタンバイ状態になります。
音楽を聞いたまま寝てしまって、朝までアンプの電源が付きっぱなしという事態を防げます。
まあ、この機能が目当てで買ったというのもあります。
ピュアオーディオの入り口である本機、「イイモノを買ったぞ」と思わせる曲線ラインが上手いなと感じます。
アルミ製フロントパネルが本質感を出しています。
ライバル機マランツ「PM5005」だと両サイドがプラ製なんですが、しっかり全面アルミ製です。
奥深いオーディオの世界へようこそ。そしてPMA-390系から泥沼へハマっていくのです(謎)
そんなエントリーモデルですね。