久しぶりにジャンクなブツが入荷しました。
SONY CDP-P79です。
1989年発売で定価22,000円とお手軽なハーフサイズCDPです。
恐らく同時期に発売されたコンポ「Pixy」に合うサイズにしたのでしょうか。
「音飛びします」で400円。何千円のジャンクが当たり前になった現在、これが本来の相場と思います。
幅225mmの「CDP-P」シリーズって意外と見かけないのです。これが初めてかも。
ミニコンサイズの「CDP-M」シリーズの方が多い気がします。
本機の状態はTOCを読んで再生はするものの、音飛びします。どのCDでも同じでした。
ということで分解。
ハーフサイズなので詰まっているように見えます。
底板からアクセス出来るようになっています。
詳しくはないのですが、なんとなく撮影。
ピックアップはKSS-211Aというものが使われています。
白いツマミが気になりますね。
時計回りに少し動かすと音飛びが減ったような?微調整をした結果、完全に音飛びは解消しました。
ついでに駆動系も掃除して注油しておきました。
メカはギア駆動です。リニアではなかった・・・
天板裏には防振材のようなものが貼り付けられています。
もしかすると全面にオトナシートでも貼ったら音質がアップしたりするのかな?
ディスプレイの輝度が高く、使用頻度が少なかったのでしょう。
裏側。アナログOUTが1系統あるだけ。
左下のシールによると94年6月に修理を受けているようです。
MADE IN JAPANが当たり前だった平成元年。
小さくてもソニーが詰まってます。角の大きめなR面がいいですね。
操作キーの配置も使いやすくてバランスが良いです。早送りキーが丸形だったり、柔和なイメージ。
ヘッドホン端子はステレオミニです。
令和元年に平成元年のCDPを楽しむ。これが30年前の機械ということが信じられないほど。
きっと、今でも受け入れられるデザインと思います。
このサイズだと普通のCDがデカく見えます。
ついつい画像が多くなってしまいました。
CD無しのラジカセや、アクティブスピーカーと組み合わせて使うのに最適なCDプレイヤーといった位置づけでしょうか。
80年代半ばからわざわざ「CD/LINE IN」を備えたラジカセも多かったのも事実。
小さいし、定価も安いしあまり期待はしていなかったですが、音質面でも過不足ありません。
普通に不満無く聴けますし、他のCDPと比べても音の傾向に差があるだけで、音が悪いとかそういう判断は出来ませんね。
個人的に何故か1bit機よりマルチビット機の方が使用頻度が高いです。たまたまかも知れませんが。
幅が小さいだけでなく、高さも低いのでオーディオラックに追加しました。
手持ちのソニー製リモコンで殆どの操作も出来ますし、サイズ半分でも十分です。これは気に入りましたね。