ソニーのネットワークCD/MDコンポ、LAM-Z03です。
2003年発売。スタイリッシュなデスクトップコンポです。
購入したのは3年くらい前。ほぼ使わずにいたのですが、引っ張り出してきました。
2000年代前半のデジタル機器は先進的なデザインが多かった。
デジカメ、携帯電話、MDプレイヤー、近未来感があったと思います。
コンポと名乗っていますが、とても小さいです。
これだけの体積しかない筐体で、CD/MDデッキを搭載しています。
どうやってディスクを入れるのかというと・・・
ディスプレイの両サイドにあるキーをタッチします。
するとフェイスが電動スライドしてスロットインのCDプレイヤーが出現。
少しCDを入れてやれば自動で吸い込まれていきます。
ではMDは?
逆側にフェイススライドしてMDデッキが出現。
これは凝った造りです。コスト掛かってそう。
入っているディスクはソニーの「プリズムゴールド」という最後の上級グレードMD。
2011年くらいまで販売されていました。
操作キーもこれだけ。
再生キーがCD/MDで左右に独立しているので使いやすいですね。
左上のランプが点灯しているボタンは「MATRIX SURROUND」というサラウンド機能。
ラウドネスが掛かったような音質になり、サラウンド効果も違和感が無くて好みですね。
ブルーに光っているジョグダイヤルは音量です。
MD再生中。本来は日本語で曲名も表示出来るようです。
手持ちのディスクは曲名を入れていないため空白。
スピーカーは2way。
最大出力2W+2Wですが、パッシブラジエーター搭載で豊かな音質を実現。
その辺のラジカセと同じパワーしかないのに、音は良いです。不思議。
実際は15Wくらいありそうなパワー感。
スピーカー、本体ともに台座に乗っかって上を向いています。
何かカッコいい。
裏側。スピーカーのパッシブラジエーターが存在感あります。
スピーカー端子は専用のもので、純正しか使えません。
ヘッドホン端子も裏側。隠れてしまっていますが、PC用のUSB端子(Bタイプ)も備わっています。
残念なのは外部入力がありません。
消費電力は14Wしかありません。
MADE IN JAPAN。
本機の特徴として、PCとUSB接続でスピーカーとして使うことが出来ます。
2003年当時のパソコンのOSといえばXPでしたね。
現在のWin10で使えるか試してみました。
USBケーブルを接続してNETWORKボタンを押してみる。認識した!
デスクトップオーディオが出来上がりました。暗かったのでフラッシュ撮影。
今まで使わなかったのがもったいないくらい。
コンポなのでスピーカーを離して設置出来ます。
調べてみると2003年10月23日発売だそうです。
リモコン。RMT-CL03。
同社のCDラジカセと互換性があります。
プリセットイコライザーやタイマーはリモコンが無いと操作出来ません。
電池はボタン電池CR2025を使用。これが超絶取りにくいです。
リモコンを分解して何とか電池ケースを出すことが出来ました。
ラジオが付いていない以外は普通のコンポと同等の使い方が出来ます。
サイズも出力も小さいですが、凝ったギミックとパワー感のある音で満足度は高いですね。
発売から17年経った現在でもPCと簡単につながるのは便利です。
この製品が発売されたのはCDをPCに取り込んで音楽を聞くというスタイルが浸透してきた頃でしょう。
CDとMDはそのままに、PCと調和する新しいスタイルを提案するスマートコンポというコンセプトと思います。
ウォークマンもカセット、CD、MD、ネットワークとフルラインナップだった時代だからこその近未来感。
このブログでは珍しい2000年代の製品ですが、ソニーらしさを感じられる1台です。