ソニーのWラジカセ、CFS-W30です。
発売は1986年頃?それほどグレードの高い機種ではなさそうです。
初代ドデカホーンと同世代と思われる、普通のラジカセです。
Wカセット部も至って普通で、リバース無しでノーマルテープのみ対応。
それでも倍速ダビングやキューレビューが付いているので近年のラジカセよりは高性能と言えそうです。
こういう色使いが80年代してますね。
説明によるとハイスピードでハイクオリティな録音が可能なようです。
カセット操作部はガチャメカ式。
外部入力がありませんが、代わりに?マイク入力が左右独立で付いているのは珍しい。
ホントシンプルですが、チューナーはVHF12ch対応になります。
音関係は音量、トーンコントロールのみ。ですが必要十分です。
ソニー製ダブルラジカセに多かった、「D・O・U・B・L・E」ロゴも健在。
こういうワンポイントがいいんですよね。メッキなので非常に撮影しにくいですw
そして「W30」のスポンジ!よくぞ生き残っていた!
入手時にも書きましたが、こういうスポンジが入っている機種だと崩壊して悲惨なことになってる個体が大半です。
電源ONで光るオペレーションランプもこの時代の特徴ですね。メーカーに関係なく装備しているような。
銘板。ちゃんとした金属製のシールです。日本製。
そういえば「CFS-W302」は海外製でした。時期も近いと思うのですが、事情があって国内に戻したのでしょうか。
最後に内部。
前面と後面を繋いでいるコードが短くて組むのに苦戦しました。
スピーカーは当時ソニーが力を入れていたAPMではなく普通のコーン型です。
3.2Ω、2Wとスペックも普通。実用最大出力は1.5W+1.5W程度でしょうか。
よく見るとフォスター製ですね。ソニー向けに供給していたのか。
私の考えですが、スピーカーにスポンジを組み込むのはAPM風に見せるためと思うのです。
改めて見るとバランスのいいデザインです。
スピーカーまでカクカクしたフォルムにメッキだらけのボディ、下位モデルでもしっかり存在感を主張していますね。
音質も自然で、重低音は無理でもラジオとカセットを聴く分には十分と思います。
ソニー製ラジカセの型番の法則として、数字の前にWカセット機は「W」、ドデカホーンだと「D」が付きます。
例えば「D10」だとシングルカセットのドデカホーンということです。「DW60」だとドデカホーンのWカセット機。
本機は「W30」なので普通のWラジカセということになります。
機能も当時としては最低限、値段もそれほど高くないと思いますが、黒いボディはラメっぽいプラスチックだったり安っぽくならないよう考えられていますね。
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SONY CFS-W30
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